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カカオのお話

昨日、娘が社会科見学に行きました。行き先は自動車工場とお菓子工場です。

お菓子工場ではお土産にお菓子をいただいてきました。明治製菓だったので、「カール」と「ミルクチョコレート」です。

お土産のカールは当日生産されたばかりの出来立てほやほや~♪確かにサクサク感が違いました!美味しかったです。そして、この時期だけに「ウカ~ル」でしたよ~。

娘が聞いてきたカカオのお話が面白かったので、備忘録も兼ね・・・今日はそのお話です。

もうすぐバレンタインデーですしね。(^▽^)v 

ちなみに私が好きなチョコレートはLa Maison du Chocolat ラ・メゾン・デュ・ショコラ

今年は 『悪の華』シャルル・ボードレール ”心ゆくまで愛し合う。君に似合った国で!”がテーマなようですよ♪コンセプトを読んで、既にとろ~んと甘い気分になりました。

ボードレール、中学の頃大好きでよく読んでいました。『巴里の憂鬱』とかね。懐かしい~。チョコを丸の内に買いに行っちゃおうかな。

ということで、チョコレート好きな方、ご興味ある方はぜひ↓からカカオの続きをご覧くださいませ♪♪



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カカオ ~テオブロマ・カカオ~

あおぎり科 テオブロマ属 カカオ
Stercurliaceae Theobroma Cacao (Linnaeus)

テオブロマとは《神様のたべもの》という意味で、メキシコ・アステカ族の神話に由来します。

250年~900年頃までに栄えたマヤ族は、カカオの木の色から人間の血液をイメージし、尊いものとされていたそうです。当時は王様や貴族あるいはお金持ちだけの貴重な食べものでした。

カカオ豆の有名な産地は西アフリカや中南米。(明治製菓もこちらの産地のものを使用)

カカオの木は赤道の南北緯度20度以内、平均気温27度の高温多湿な気候で育てられる熱帯植物で、上記の他に東南アジアも産地になります。

生長すると、高さは7~10メートル、幹の太さは10~20センチになります。

枝だけでなく、幹にも直接実がなる、ちょっと変わった樹です。

木は1年で1万5千もの花を咲かせますが、実をつけるのはわずか10~50個。

黄色のラグビーボール型の実の中に、30~40粒の種子=カカオ豆が入っています。
(実の大きさ=20cm程度、種子=3~4cm程度)

カカオの品種は次の3種が源流と言われ、今は独自に色々な派生種を生産し、それらをブレンドしているそうです。

・クリオロ種(CRIOLLO:中央アメリカ、メキシコ、西部ベネズエラに有史以前から生育していたもので、特に、メキシコ南部からニカラグアに多い)

・フォラステロ種(FORASTERO:中央アメリカ、メキシコ、西部ベネズエラに有史以前から生育していたもので、特に、メキシコ南部からニカラグアに多い)

・トリニタリオ種(TRINITARIO:トリニダッド島で交配されたクリオロ種とフォラステロ種の性質を受継いだハイブリッド種)


+++ チョコレートができるまで +++

1.カカオ豆が工場に到着。

2.悪い豆、ごみを取り除き、よい豆だけにする。

3.豆をいって、カカオ豆独特の香りをひきだす。

4.豆をくだいて、皮などを取り除く。⇒こうしてできたものは”カカオニブ”

5.カカオニブの脂肪分=ココアバターは55%!すりつぶしてドロドロしたカカオマスにする。

6.カカオマスにミルク、砂糖、ココアバターを加える。

7.ロールにかけ、舌先でも滑らかに感じるようにする。

8.コンチェという機械で練り上げる。⇒これによってチョコの素敵な香りが生まれる!

9.型に流し込み、冷やして、パッキングして出来上がり。

ちなみに・・・↑の5までの工程まで、ココアの作り方は一緒になります。
カカオマスに圧力をかけ、ココアバターを絞り、脂肪分12~24%のココアのかたまり=ココアケーキを作る・・・などの作業を経て、パウダー状にしてココアができています。

ココアバターは他の脂肪と違い、多く含まれているステアリン酸という脂肪酸(体内に吸収されにくい)のおかげで、体脂肪として蓄えられる割合が少ないそう。


+++ カカオ、こぼれ話 +++

1500年以前のチョコレートは飲み物だったそうです。

それは「ショコラトル」と呼ばれ、意味は「苦い水」。1500年以降よりショコラトルに砂糖などが加えられるようになり、甘くなったとのことです。

1850年のイギリスで初めてチョコが板状になりました。

日本では明治時代に明治製菓の前身の会社が始めてチョコレートを作りました。

ちなみに、チョコレートの一番消費量の多い国はスイスで、年間9.7kg/年という消費量。日本は1.2kg/年とのことです。

by atelieraroma | 2007-01-24 18:53 | お茶とお菓子